コラム|2026年9月4日

取引先からセキュリティチェックシートが届いたら?
書き方・答え方5ステップ

「取引を続けるにあたり、セキュリティチェックシートへのご回答をお願いします」—— ある日突然、取引先からこんな依頼が届いて戸惑っていませんか? 専門用語だらけのシートを前に、何をどう書けばいいのか分からない。 それは、IT専任の担当者がいない中小企業ならごく自然なことです。 この記事では、チェックシートの全体像と、あわてずに回答するための5つのステップをご紹介します。

なぜ今、チェックシートが届くのか

背景にあるのは、2026年度末に本格運用が始まる「SCS評価制度(サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度)」です。 企業のセキュリティ対策を★1〜★5で評価する国の制度で、大企業は取引先(サプライチェーン)に対して ★3や★4への対応を求め始めています。取引先から届くチェックシートの多くは、この制度の項目に沿ったものです。

★3チェックシートの全体像(7分類・81基準)

★3で求められる項目は、次の7つの分類に整理されています。並び順には意味があり、 「準備 → 防御 → 事後」という流れになっています。

No.大分類位置づけ評価基準数
1ガバナンスの整備準備 ― 守る前に体制を整える8
2取引先管理準備 ― つながりを把握する4
3リスクの特定準備 ― 何を守るかを知る11
4攻撃等の防御中核 ― 整えた守りそのもの48
5攻撃等の検知事後 ― すり抜けられたとき3
6インシデントへの対応事後 ― すり抜けられたとき6
7インシデントからの復旧事後 ― すり抜けられたとき1
★3 合計26要求事項81

たとえば、こんな項目が並びます。

あわてず回答する5ステップ

1期限と「求められている星」を確認する

まず、提出期限と、取引先が求めているレベル(★3なのか★4なのか)を確認しましょう。星によって求められる項目数が大きく違います。期限に間に合いそうにない場合は、早めに「いつまでに出せるか」を連絡するほうが、無回答よりずっと印象が良くなります。

2分からない項目を空欄のままにしない

専門用語が分からなくても、空欄や当てずっぽうの「はい」は禁物です。実態と違う回答は、あとで発覚したときに信頼を大きく損ねます。分からない項目は「確認中」とし、正直に現状を書くことが鉄則です。

3「準備 → 防御 → 事後」の順に現状を棚卸しする

チェックシートの項目は、上の表のとおり「準備(体制・取引先・リスクの把握)」「防御」「事後(検知・対応・復旧)」という流れで並んでいます。この順番どおりに自社の現状を確認していくと、頭が整理されて答えやすくなります。特に「防御」は81基準のうち48基準と約6割を占める中心部分です。

4「証拠になる書類」を揃える

チェックシートで「はい」と答えた項目は、体制図・規程・記録などの証跡(しょうせき=証拠になる書類)を求められることがあります。回答と同時に、該当する書類がどこにあるかを整理しておくと、その後のやりとりがスムーズです。

5できていない項目は「対応予定」を書く

すべて「はい」である必要はありません。できていない項目は「いつまでに・どう対応するか」の計画を添えましょう。取引先が見ているのは現時点の完璧さではなく、誠実に取り組む姿勢と改善の見通しです。

完全版チェックシート(★3・81基準/想定証跡つき)を無料でお渡しします

当社では、SCS評価制度★3の全81評価基準を、確認観点と「想定される証跡(用意すべき書類)」つきで一覧化したチェックシートをご用意しています。 メールアドレスのご登録で無料で受け取れます。 「どう回答すればいいか相談したい」という方は、無料相談からどうぞ。 取引先への回答の仕方から、足りない対策をどの会社に頼むべきかまで、コンシェルジュが一緒に整理します。

※ SCS評価制度の内容は今後変更される可能性があります。最新の情報は制度の公式発表をご確認ください。

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